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中央処理/端末処理という区別

ここまで見てきたように、クラウド側での計算・検索・統合処理の発展に伴って、デバイス側の入力・出力・操作処理も急速に改善されていくことが予想されます。すると将来的には、クラウドのあり方そのものも変わっていくでしょう。クラウド側の処理とデバイス側の処理を強調させるコンピューティング環境が必要になるからです。
現時点では、「クラウド側とデバイス側では十分な連帯がとられておらず使い勝手もいまひとつ」という見方もあります。しかし、双方が今後さらに発展するとなると、もはたどちら側で情報が処理されているのかを、ユーザーはそもそも意識しなくてよくなります。さらに、「いまクラウドにアクセスしているデバイスが、自分のものか、他人のものなのか」、また、「いま参照しているのが手元のデバイス内にあるファイルなのか、カバンの中にあるデバイス内のファイルなのか」などを意識する必要もなくなるでしょう。
現在は、高度な情報処理をしてくれる箱としての「コンピューター」が、あなたの目の前に存在しているため、このような状態を想像するのは難しいかもしれません。しかし、いつの日かそれほど遠くない未来に、この堅苦しい箱が、手軽なクラウドデバイスに取って代わられる時代がやってくるでしょう。もはやその時には、高度な処理がネットワークの向こう側(クラウド)で行われているのか、それとも手元のデバイスを含んだどこかで行われているのかは、ユーザーにとってどうでもいいことになるのです。そういう意味では、クラウドコンピューティングそのものが、「中央の処理/デバイスでの処理」という二者択一を打ち消し、デバイスをも巻きこんだトータルな情報処理の環境を形成していく可能性をはらんでいると言えるでしょう。

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